令和5年度福島県立南会津高等学校学校案内パンフレットを掲載しました。
ご 挨 拶
校長 髙橋 喜智
本校は今年で創立111年目を迎える全日制普通科の高等学校です。4月8日に新入生50名を迎え、全校生徒129名で新年度のスタートを切りました。明治44年(1911年)に町立田島実業補習学校として開校し、昭和23年に福島県立田島高等学校と改称され、現在に至っております。南会津地方の豊かな自然に囲まれた本校は全国でも有数の広大な敷地面積(全国で3番目と言われている)を有しており、「知性」「敬愛」「勤労」の校是の精神は、時代を担う現在の生徒諸君の心にも息づいております。この長い歴史と伝統のある本校も令和5年度には統合を控えており、今年度は田島高等学校として最後の一年となります。1万7千名を超える卒業生に思いを馳せながら、新たな歴史を刻み始めるため、この一年を生徒の皆さんと我々教職員、そして地域の方々と手を携えながら、しっかりと歩みを進めていく所存であります。
「地域とともに、未来を創る」、これが本校の教育スローガンです。地域に開かれた学校、地域に貢献し信頼される学校を目指し、本校では「南会津学」という独自の探究的な学習活動をとおして、この地域に根付く観光業や商工業、林産業などに触れることで、産業界や行政の仕組みを理解し、生徒一人ひとりがそれぞれの視点で課題意識を持ちながら学びを深めようと主体的に取り組んでおります。
「心が動けば、頭も体も動く」、これは始業式で生徒諸君に伝えた言葉です。今年3月に退任された県教育委員会の鈴木淳一元教育長が発信したメッセージのなかでよく使われていました。私たち教職員はさまざまな活動をとおして、学術的、あるいは文化・芸術的な刺激を与え続けます。生徒の皆さんは、自分の「心」が動いたその先にある未知の領域を、知恵を絞り、時に仲間に支えられ、悩み苦しみながらも、それでも探究の歩みを止めることなく切り開いてほしいと願っております。
学校活動は、保護者の皆様や地域の方々のご理解とご協力があって成り立ちます。「自分の未来」のため、「地域の未来」のために懸命に励む生徒たちを、ぜひ教職員とともに一丸となって支援していけるよう、今後ともよろしくお願い申し上げます。
令和4年4月1日